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ギランバレー症候群

  1. 先行感染後に発症する全身性の脱髄疾患。

  2. 先行感染は主に上気道感染で、ついで消化器感染が多い。

  3. 発症原因として、カンピロバクターの先行感染が報告がされている。

  4. 四肢のしびれや脱力、呼吸困難を呈する。

  5. 急激に全身症状へと広がる。

  6. ​両側性の顔面神経麻痺を発症することがある

​治療戦略

  1. まずは医療機関を受診し、早期治療を受ける。​

  2. 回復過程において残存する麻痺などに対する対症療法

施術内容

  1. 鍼施術:神経走行、表情筋、関連する経絡

  2. 表情筋への​後じゅうねん(もみほぐし)

  3. 表情筋トレーニング(ミラーバイオフィードバック法)

  4. ​セルフケア指導

ポイント

  1. 神経麻痺の重症度と回復時間は比例する。

  2. 後遺症出現後も加療を継続することで回復の可能性が高まる

  3. 表情筋への適切なケアを実施しない場合、後遺症が強く出る可能性が高まる。

  4. 自己流での表情筋トレーニングは増悪因子となることがある

  5. 顔面への通電は後遺症誘発因子となるため禁忌(当院ではしません)。

アドバイス

  1. 両側の顔面神経麻痺の場合、麻痺側と非麻痺側を比較するENoG検査が実施できないため、慎重に経過を観察する必要があります。

  2. 表情筋の回復に合わせて病的共同運動(後遺症)が出現してくる可能性があり、重症例では必発とされています。適切な加療を継続することで「後遺症予防・軽減」の可能性が高まります。逆に、適切なケアを実施しない場合は、増悪する可能性が高まります。

  3. 顔面神経麻痺の後遺症(病的共同運動など)が重度となると、表情筋トレーニング自体が困難となります。早期からの加療開始をおすすめしています

  4. 素人による表情筋のセルフケアや表情筋トレーニングは難しく、不適切な方法は増悪因子となります。ご注意ください。​

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