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ギランバレー症候群
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先行感染後に発症する全身性の脱髄疾患。
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先行感染は主に上気道感染で、ついで消化器感染が多い。
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発症原因として、カンピロバクターの先行感染が報告がされている。
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四肢のしびれや脱力、呼吸困難を呈する。
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急激に全身症状へと広がる。
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両側性の顔面神経麻痺を発症することがある
治療戦略
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まずは医療機関を受診し、早期治療を受ける。
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回復過程において残存する麻痺などに対する対症療法
施術内容
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鍼施術:神経走行、表情筋、関連する経絡
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表情筋への後じゅうねん(もみほぐし)
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表情筋トレーニング(ミラーバイオフィードバック法)
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セルフケア指導
ポイント
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神経麻痺の重症度と回復時間は比例する。
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後遺症出現後も加療を継続することで回復の可能性が高まる
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表情筋への適切なケアを実施しない場合、後遺症が強く出る可能性が高まる。
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自己流での表情筋トレーニングは増悪因子となることがある
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顔面への通電は後遺症誘発因子となるため禁忌(当院ではしません)。
アドバイス
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両側の顔面神経麻痺の場合、麻痺側と非麻痺側を比較するENoG検査が実施できないため、慎重に経過を観察する必要があります。
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表情筋の回復に合わせて病的共同運動(後遺症)が出現してくる可能性があり、重症例では必発とされています。適切な加療を継続することで「後遺症予防・軽減」の可能性が高まります。逆に、適切なケアを実施しない場合は、増悪する可能性が高まります。
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顔面神経麻痺の後遺症(病的共同運動など)が重度となると、表情筋トレーニング自体が困難となります。早期からの加療開始をおすすめしています。
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素人による表情筋のセルフケアや表情筋トレーニングは難しく、不適切な方法は増悪因子となります。ご注意ください。
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