寒い時にはお灸がいい
そろそろ年末ですね。寒い季節には、お灸がぴったりですね。当院ではお灸相談も受け付けています。鍼を希望される方の中には、お灸相談をされる方もいらっしゃいます。
お灸は、鍼とは違い、ドラッグストアなどでも購入することができ、手軽にセルフケアを行うことが出来ます。シール付きの台座がついているお灸は、落下などの心配もあまりないため、おすすめです。着火する際には、お線香か長いチャッカマンなどを使用してください。また、水をいれた茶碗などを用意することは忘れないようにして下さい。
一昔前までは、「お灸跡=お灸は熱いもの」というイメージがありましたが、お灸のすえ方にも種類があり、一般的には跡の残らないものが主流です。そのため、お灸をすえている時に「熱さ」を感じた際には、すぐはがしてもらい、お灸は水の中へ。そして、皮膚に赤みが差していれば刺激としては丁度良いと言えます。また、水ぶくれは起こさないように、「熱さ」を我慢しないようにしましょう。
お灸の熱は直線的に皮下に入っていきます。そのため、深くまで届き、「熱さ」を感じるころには深いところまで温かくなっているはずです。
ポイント:お灸は「熱さ」を我慢しなくてよい
お灸のポイント
1)東洋医学的なお灸:
東洋医学のツボ(経絡)に基づいたお灸の方法です。足のむくみや疲れには足三里、手足の冷えには三陰交や太渓、お腹の冷えには天枢・気海や関元など、症状(証)によって使うツボを決めます。
2)西洋医学的なお灸:
肩こりなど、筋肉のコリにはお灸もいいでしょう。コリのあるところは、血液の循環が悪くなっている所でもあります。お灸をすることによって血の流れがよくなり、コリが解消していきます。コリが解消されると「痛みの物質」も流されて痛みも和らいでいくはずです。
そのほかに、免疫力を高めるために「足三里」を使うこともよいでしょう。
さいごに
お灸のすえ方は鍼に比べて簡単です。興味のある方は、すえる場所や適切な方法を鍼灸師に相談してみてはいかがでしょうか?すえる頻度は個々によって変わってきますが、お灸をすえた場所が赤くなっている時は少し時間を空けるか、場所をずらしましょう。また、皮膚の薄い顔面部や眼球・血管の真上にはお灸はすえないようにしましょう。
気になる方は下のせんねん灸のサイトを参考にしてみて下さい。