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  • 執筆者の写真三焦はり院

ぎっくり腰、原因はどこ?筋・筋膜性腰痛には鍼がおすすめ。

重いものを持ち上げたり、急に腰をかがめて伸ばせなくなったり、ぎっくり腰ってツラいですよね。「魔女の一撃」なんて言葉で表現されていたりします。なんとも恐ろしい言葉ですね。この「急性腰痛症」と呼ばれるものですが、腰の伸び方や曲がり方で大まかに原因がわかります。

 

立った状態で、前屈(状態を前に曲げる)と後屈(後ろに仰け反る)をしてみてください。前と後ろどちらに倒した方が痛みが強くなるでしょうか?

 

前に曲げられない、背中が伸びたままの状態の場合は、「脊柱起立筋」に問題がある可能性があります。背中側からみて、背骨の両脇の盛り上がった筋肉が「脊柱起立筋」となっています。この筋肉群は重力に逆らって、人間が立っている状態を保持している筋肉ですから、極度に収縮すると、背が伸びきった状態になってしまい、曲げれない、曲げると痛いといったことがおきます。比較的表面にある筋肉ですので、比較的対応も楽かと思います。

 

次に、背中が前に曲がったまま、背中が伸びない状態の場合は、「大腰筋」に問題がある可能性があります。「大腰筋」は背中側からもお腹側からもみることができません。位置としては、背骨の腹側、左右に二つ対象にある筋肉で、内臓の裏側に存在しています。この筋肉は、太ももを持ち上げる作用(腰を曲げる)があるため、短距離走の陸上選手などの「大腰筋」は顕著に発達しています。以前、テレビ番組の特集でアサファ・パウエルの大腰筋を画像で解析していましたが、とんでもない太さでした。この筋肉は「脊柱起立筋」とは違い、深部に位置しているため、対応が比較的難しいといわれています。

 

ぎっくり腰などで、徒手専門もしくは、カイロ・慰安マッサージなどに行かれる方も多いかと思います。脊柱起立筋は表面にあるため、「揉む」ことによって症状が緩和される可能性もあるかと思いますが、深部に位置する「大腰筋」はストレッチ程度しかできません。

 

この「大腰筋」に直接アプローチするには、長い針が必要です。我々の鍼灸治療はうってつけなのです。通常は75mm~90mm程度(太さ0.3mm)ほどの鍼を背骨の脇から刺入していき、背骨を乗り越えたあとに、鍼先を「大腰筋」に到達させます。表面からの圧迫ではこの深さまで到達しません。これが俗に言う「大腰筋刺鍼」です。

 

腰痛は症状ですので、原因を探すことがまず重要になってきます。今回の記事では大まかな見分け方をしましたが、原因が筋肉にあるとは限りません。もし強烈な腰痛に襲われた場合は、一度整形外科など専門的な医療機関を受診することをおすすめします。その後、「筋・筋膜性腰痛」と診断された場合は、鍼灸治療を視野にいれることもアリだと思います。

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