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なぜお試し通院がおすすめできないか

お試し感覚で鍼を受ける方が一定数いらっしゃいます。啓蒙の一環としては有意義でありますが、本来の鍼治療という意味では、施術者としていささか物足りなさを感じています。また、そう感じる患者さんも実際いるはずです。理由は、お試し感覚で鍼を受ける(一度受けるだけ)ことは、「鍼施術の体験」であって、実際の「鍼治療」とは大きく異なるからです。例えば、医療機関で処方される薬を一回内服するだけで「治療」をしたと言えるでしょうか?当然ながら、本来の治療内容は一定期間・一定量を服薬する必要があるはずです。鍼も同様に、一定期間継続してはじめて鍼治療を受けたことになるはずです。


とくに、鍼施術を他院で受けたことがある方は、物足りなさよりも、転院元の治療内容と比べて「あれが違う」「これが違う」と考えてしまうことも多いはずです。「他で鍼は受けたことがあるから、、、」と言って「(転院元と)同じ治療内容」であるとは限りません。美容院でも、施術所でも、医療機関でもその場所その担当で内容は違うはずです。とくに(コ・メディカル含め)医療に関しては、すべて患者さんの思い通りとはならないことも多いはずです。


何らかの理由で転院をした場合、まずは新しく通い始めた施術所の治療を一定期間受けて下さい。転院元より通院間隔が短い(もしくは長い)、刺激が強い(もしくは弱い)などと感じた場合でも三か月以上は通ってみて下さい。多くの場合は、初診時の経過から二回目の治療内容が決定(時に変更)されるため、徐々に相性が合っていくということも考えられます。


薬を一回飲んだだけで効果判定をしないように、鍼も一回受けただけで効果判定をしないようにしましょう。本来よくなる症状・傷病であっても必要な量・質をこなせなければよくはなりません。同様に、自己判断で通院間隔を決めたり、自己中断することもおすすめしていません。

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鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

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