top of page

アンチエイジングとしての鍼灸「三焦鍼法」の紹介。認知症、パーキンソン病、脳卒中後遺症などへの応用も。

アンチエイジングの鍼灸「三焦鍼法」のビデオの紹介です。もちろん当院でも提供しています。興味のある方は、ぜひお問い合わせ下さい。無料相談も実施しています(要事前予約)。


臨床応用:

・認知症(アルツハイマー、脳血管型、前頭側頭型、レビー小体型など)

・神経変性疾患(多系統萎縮症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺など)

・脳血管障害後遺症(脳梗塞・脳出血後後遺症)

・その他:耳鳴り・めまいなど

etc...


概要:

三焦鍼法(さんしょうしんぽう,sanjiao acupuncture)は、韓景献教授(天津中医薬大学第一付属病院)によって「三焦气化失常-衰老相关论(三焦気化失調ー老化相関論)」をもとに開発された特殊鍼法です。臨床では、神経変性症(認知症、パーキンソン病など)に対し応用されています。また、現在でも臨床および基礎研究が続けられており、論文も多数発表されています。


日本では、一般社団法人老人病研究会(日本医科大学)によって、医療従事者に対する教育研修や啓蒙といった事業等として、医療・介護分野にて普及および推進されています。


雑感:

私は、天津中医大学へ留学していた時、開発者である韓景献教授の外来に所属し、助手をしていました。同大学の第一付属病院の鍼灸科は外来一日2000人ほどの来院があり、16階建ての病院1棟まるまる鍼灸科(病棟部含む)といった具合で、重要なウェイトを占めています。


同大学病院の鍼灸科へは「脳卒中後遺症」の治療目的で来院されている患者さんが大多数でしたが、韓景献教授の外来では、「認知症、多系統萎縮症やパーキンソン病などの神経変性疾患」「ハンチントン舞踏病」「重症筋無力症」「進行性核上性麻痺」などの難治性疾患の方が多く、鍼灸科の中でも特殊な位置付けとなっていました。


韓景献教授の外来は限号(事前予約、定員制)となっており、予約は常にいっぱいとなっていました。なかには黒龍江省や青海省など遠方から、そして海外から海を渡って治療を受けにくる患者さんもいました。


歩行困難のため車椅子で来院された方が、韓景献教授の鍼を受けたあとは自立歩行可能となるといった例もありました。また、パーキンソン病などの進行性疾患では、症状改善による投薬量の減少や、進行速度の抑制が起きたりといった例もありました。


全ての方が劇的に改善するわけではありませんが、一定の割合で改善がみられるため、非常に有用だと思います。とくに現代医療との併療を望まれる場合は、試してみてはいかがでしょうか?薬との飲み合わせなどもなく、安心して受けていただくことができます。


最新記事

すべて表示

[お知らせ]臨時のお休み

日頃は当院をご利用いただきありがとうございます。 誠に勝手ながら、下記のとおり臨時のお休みを頂きます。 ご理解の程よろしくお願いいたします。 ◆臨休期間 ・令和7年2月10日(月)~令和7年2月13日(木) ※関田医院もお休みとなります。

透天涼と焼山火による皮膚温の変化

鍼には、「補瀉手技(ほしゃしゅぎ)」という概念があります。補法は「足りないものを補う方法」、瀉法は「余分なものを瀉する方法」と考えます。このように、補法や瀉法の手技を加えてバランスを整えていくわけです。 有名な複合式補瀉手技に、「透天凉(透天涼)」と「烧山火(焼山火)」があ...

米ドキュメンタリー映画「9000 Needles」を鑑賞して

著者の母校である天津中医薬大学の第一附属病院は、「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう、xing nao kai qiao fa)」という特殊鍼法が有名です。 醒脳開竅法は、1972年に石学敏教授によって開発された「脳卒中後遺症に対する鍼の治療方法」ですが、手技や刺激量があら...

© 2017 by Sanshou-hari-in Proudly created with Wix.com

bottom of page