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側頭筋へのドライニードリングと鍼

側頭部には側頭筋という咀嚼に関係する筋肉があり、ここに筋緊張やコリ(硬結)が生じると痛みの元となります。側頭筋の痛みは、筋緊張型頭痛や食いしばりによっておこる症状です。こめかみがズキズキしたり、締め付けられるような痛みがある場合、側頭筋上の圧痛点(圧すと痛むポイント)や圧迫すると痛みが軽減するポイントに鍼をすると、痛みが軽減することが多い印象です。場合によってはLTR(局所単収縮反応、ビクッと筋肉が収縮する反応)が確認できます。


側頭筋は頭蓋骨に張り付いている筋肉で、広い範囲に薄く広がっています。鍼をする際は、頭蓋骨に対して垂直に刺すのではなく、頭蓋骨に対して水平に鍼が入るように鍼先をすすめていき、筋肉を広い範囲で貫くようにしていきます。可能であれば鍼先でコリを探し、LTRが生じる場合は収まるまで手技を加えます。このLTRですが、コリに鍼先が当たった場合に起こる現象で、刺激の目安となります。


参考動画)Temporalis muscle, trigger point /dry needling and local twitch response.

Temporalis muscle, trigger point /dry needling and local twitch response. - YouTube

この鍼の方法は、ドライニードリング(dry needling)と言われているもので、解剖生理学を基礎とした手法です。主に筋肉への痛みへと応用されています。また、鍼療法以外にも、トリガーポイント注射(局所薬液注射)によって改善しやすいと言われています。こういったコリによる症状には直接的なアプローチが有効です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)によって症状が軽快しない場合も選択肢の一つとして検討されています。


興味のある方はぜひお試しください。


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