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冷房病・クーラー病にも鍼は有効

冷房病・クーラー病

梅雨も明けて、夏の暑さも最高潮ですが、電車やオフィスなどではクーラーでキンキンに冷えて体調が悪い、、、という方も多いのではないでしょうか?冷えるだけではなく、夜間にふくらはぎが痛くて寝むれない、、、ということもあるはずです。


クーラー病の原因:

温度を低くしすぎたり、冷風を体に直接受けたり、暑い屋外と冷房の効いた部屋といった温度差の激しいところの出入りを繰り返すことによって、自律神経の失調が起こり、体の不調の原因となります。

参考:大阪府医師会https://www.osaka.med.or.jp/citizen/tv56.html?


鍼ではどう対処する?

1)血流改善

血流低下が起きると「痛み」が出てくることがあります。また、この「痛み」はさらなる血流低下を起こして痛みを強くする「痛みの悪循環」を起こします。


痛みの悪循環:

  1. 末梢循環の悪化

  2. 痛み物質の産生

  3. 交感神経の緊張

  4. 血管の収縮

  5. くりかえし


痛みの悪循環が起こると、解除することはなかなか難しく、表面から温めたくらいではなかなか痛みがとれません。痛みの悪循環を起こしている部位に鍼をすることによって、局所の血流が改善し、痛みの悪循環が解除されていきます。


鍼の効果:

  1. ゲートコントロール…針刺激が脊髄において痛みを抑制する。

  2. エンドルフィン…針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。

  3. 末梢神経の遮断効果…針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。

  4. 経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。

  5. 血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。

参考:https://www.harikyu.or.jp/general/effect.html


2)自律神経の調節

鍼の手法で盤龍刺(はんりゅうし、パンロン)というものがあります。背骨の際に左右互い違いに鍼を刺していくことによって、自律神経を調節していく方法です。互い違いに刺さっている鍼を点としてラインを引くと、まるで龍のようにみえることからこの名前が付けられています。


そのほかに、腰の命門(めいもん)や腰陽関(こしようかん)といった元気になるツボを温めることによって、身体を温めていきます。温まると「副交感神経」の緊張が高まり(交感神経の緊張は低下)リラックスすることが出来ます。


さいごに

東洋医学は養生とも密接に関わっていますが、一般的には秋の身体作りは夏に、冬の身体作りは秋にといったように、その季節になる前から養生を始めることが良しとされています。


冷房病に限らず、秋・冬にかけて「冷え」が心配な方は、今から取り組んでみてはいかがでしょうか?

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鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

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