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  • 執筆者の写真三焦はり院

坐骨神経痛などの下肢痛、パーキンソン病や脳卒中の下肢運動障害に対する鍼の神経幹刺激

びりびりと痺れる下肢痛は、腰からくる場合が多く、腰部ヘルニアや、脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折による変性、ぎっくり腰(急性腰痛症)などを原因とします。場合によっては、痛みとともに、力が入らない、運動しづらいといった症状も出てきます。


運動障害で、よく耳にする、脳卒中後遺症による「弛緩性麻痺」や「痙性麻痺」。そしてパーキンソン病の筋強直(こわばり)などがあります。


東洋医学には経絡という概念があり、経絡を通じさせることによって痛みや運動障害を改善させるといった考え方をします。


下肢痛や下肢運動障害に関しては、ほぼ決まった経穴(ツボ)を使用します。

有名なツボは以下の3穴です。


常用穴:

1)秩辺(ちっぺん

2)環跳(かんちょう

3)委中(いちゅう)


秩辺と環跳はそれぞれ臀部(おしり)にあって、直下に坐骨神経が走行しています。坐骨神経は、お尻から下肢後面、下肢側面に走行している神経です。そのため坐骨神経痛では、おしりや、下肢後面、下肢側面に痛みが出るのです。坐骨神経近傍を刺激することによって、強烈な鍼感とともに痛みが軽減されるといった現象がおきます。現代医学的にはトリガーポイントやブロックと同じような考え方です。


委中は膝の真裏にあって、直下に脛骨神経が走行しています。脛骨神経は、坐骨神経の成分の一つで、下腿後面から足裏にかけて走行しています。刺激をすると、足裏まで強烈な鍼感がおき、痛みや運動障害が軽減されるといった現象がおきます。


鍼では症状に合わせて、神経幹刺激を組み合わせていきます。神経幹刺激では0.30mmφの太めの鍼を使用し(折鍼防止)、臀部では75mm-90mm長、膝下には40mm長の鍼を使用します。神経幹刺激をするためには、これだけの深さまで届く鍼を使用しなければいけません。


徒手療法や、薬物療法などを試された方で、痛みや運動障害が改善しない場合は鍼を試してみてはいかがでしょうか??

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