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  • 執筆者の写真三焦はり院

変形性膝関節症、変形性腰椎症など退行性病変が完治しない理由と痛みのケアの重要性。

変形性膝関節症や、変形性腰椎症(脊柱管狭窄症、腰部ヘルニア、脊柱管狭窄症)では、変形の大小にかかわらず、痛みが出る場合があります。


この場合は、よく「治るか?治らないか?」という質問を受けます。この「治す=完治=(若い時と同じような)もとの健康の状態」といった意味の「治すこと」に比重を置きがちですが、当院では、まず「治るか?治らないか?」よりも「症状のコントロール(多くは痛みのケア)」を提案しています。


ではなぜ当院ではケアを重視しているのでしょうか?


退行性病変は加齢と関係があるため、元に戻らない

名前の通り、退行性病変(変形性膝関節症、変形性腰椎症など)は加齢と関係があるため、年齢を重ねるごとに、罹患する可能性や重症化する可能性が増えていきます。そのため、「完治するようなことはありません」。


永久歯が何らかの理由で欠損した場合、永久歯がまた生えてくることはあるでしょうか?脊髄損傷などで神経が不可逆的に変性をおこしている場合、以前のような状態に戻ることはあるでしょうか?。残念ながら、現代医学的には不可能と言えるでしょう。同様に、変形の進んだ骨や関節は元には戻らないのです。


手術でもリペア(修理)しか行えない。

変形が進み痛みや、機能面で大きな障害でてくると、手術を考える必要があります。


手術では、人工関節を入れたり、狭くなった脊骨を取り除いて神経の圧迫を取り除いたりといったリペア(修理)を行います。また、車などと違って、新品のパーツと交換したりといったことはできないため、代替品として人工的なパーツを使用し、機能を補っていきます。


しかし変形した関節や、肥厚した背骨は元に戻ったわけではありません。また、変形によって神経症状などが出ている場合、とくに症状が長期化し瘢痕形成されてしまっているような場合は、圧迫などを取り除いても痺れなどが残存する場合も多々あります。


手術も専門医の指導のもと、適切な時期に実施されることによって、「痺れ」や「泌尿器症状」が残存することを予防することが可能です。しかし、すべての症例で症状がゼロになるとは言い切れません。


鍼灸も痛みのケアに有効

では鍼灸ではどうでしょうか?もちろん治ること(完治、若いころと同じ状態に戻ること)はありません。


しかし、研究では局所注射よりも「直後効果(鎮痛作用)」や「経時的効果(続けることによって出てくる効果)」面で優れていると言われています。


また、鍼療法の特性上、薬との飲み合わせなどの問題もなく、薬物療法などと併用が可能なため、相乗効果も期待できます。


もちろん、「鎮痛剤使用+鍼灸併用」であったり、「局所注射+鍼灸併用」といったことも可能です。※併用の場合、鍼灸は自費のみ


「治るか?治らないか?」よりも「最善を尽くす」

「退行性病変」など加齢によって生じる問題を、「治るか?治らないか?」に固執して、自己判断で様々な方法を試しては止めて、、、試しては変えて、、、といったこと(俗にいうドクターショッピング)を不必要に繰り返すことは本当に無毛です。残念ながら、人間の力では加齢を解消することはできません。


重要なことは、「最善を尽くすこと(do your best )」です。例えば、痛みが主体の場合は、ご自身にあった方法で痛みを出来るだけ抑えることが重要です。


とくに、消炎鎮痛剤で胃腸障害を起こしやすい方、湿布などでかぶれやすい方、薬の飲み合わせが心配な方、薬の副作用が出てしまった方、肝臓や腎臓の調子が悪い方などは鍼灸療法を検討されてはいかがでしょうか?


鍼療法は、一部の極端な易感染・易出血傾向の方を除いて、誰でも受けることが可能です。また、一部の適応症には健康保険利用による保険鍼灸が可能です。


慢性疼痛には、健康保険利用による保険鍼灸も可能

鍼灸では特定6傷病とその類似する慢性疼痛に対し、保険が適応されます。※病院での保険利用による併療不可


特定6傷病

1)神経痛

2)リウマチ

3)腰椎症

4)頸椎捻挫後遺症

5)頚腕症候群

6)五十肩

※その他:変形性膝関節症・背部痛なども含まれる場合がある


生活の質(QOL)を指標とした考え方

退行性病変では痛みがゼロにならない可能性があります。しかし、気にならない程度の痛みまで抑えることが可能であれば、生活の質(QOL)は改善されたと言えます。


改善例:

・以前は痛みで寝付けなかったが、ケア開始後は、寝付ける頻度が増えた

・以前は自宅での移動もままならなかったが、外出可能なまでになった

・以前は近場でも歩いて行けなかったが、休み休みであれば徒歩でいけるようになった

・以前は長時間座っていることが出来なかったが、デスクワークでは問題がなくなった

etc...


こういった症状の緩和や痛みの軽減によって、問題なく生活を送れるようになることが重要です。医療は、けっして「治るか?なおらないか?」だけに価値があるわけではありません。どちらかと言えば、痛みをコントロールして付き合っていくといった考え方が正しいと言えます。


最後に

もし、鍼灸療法によって、症状がコントロールできる場合は、継続利用されることをおすすめします。また、試されたことがない場合は、一度試されてみることをおすすめします。その場合は、3か月(週2回)を目安に継続してみてください。


当院では、無料相談を行っています。お気軽にご相談下さい。※要予約



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