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左肩が痛かったのに、鍼をしたら右肩が痛くなった?鍼のせいで痛みが移動するようなことはない。

更新日:2019年3月8日

よくあることですが、、、

「左肩が痛かったのに、鍼をしたら右肩が痛くなった!」と言われることがあります。


前回来院された時は左の肩こりがあって、今度は右肩がこる、、、

「鍼のせいで痛みが出たのではないか?」

「左肩の痛みが右肩に移ったのではないか?」

といった疑問が出てくるかもしれません。


1.人間の体は痛いところを認識しやすい

実は、人間の意識は一番痛いところや、つらいところに集中しがちです。

実際は、左も右も肩こりがある状態だったけれども、左の方が痛みが強い、、、

そのため「左肩がこっている」としか認識していません。


2.痛みがとれると、別のところの痛みに意識がいきやすい

左肩に鍼施術を行うと、左側の痛みが取れていきます。

すると、左肩の痛みに隠されていた「右肩のこり(痛み)」が気になってきます。

患者さん自身の感覚としては、突然右肩が痛くなったように感じるわけです。


3.鍼をしたせいで痛みが反対側に出たりすることはない

鍼は「怖い」「痛い」といったイメージがつきものです。

そのせいか、なにかと鍼のせいにされる傾向があります。

まれに鍼をした直後から1~2日の間、「鍼感(鍼をした後の感覚)」が残る場合がありますが、悪性の反応ではありません。

そして、鍼のせいで反対側に痛みが移動することもありません。

もとからある問題(持病)が原因の場合が多いです。

バイアス(思い込み)の可能性も少なくありません。


4.他に何か原因はないか?

よくよく考えてみると、、、

「長時間同じ姿勢でパソコンに向かっていた」であったり、「ハードな筋肉トレーニングをした」であったり、、、

原因になるようなイベントはありませんでしたか?


人間の意識というものは非常におもしろいものです。

相対的に痛みが強いところは「痛い」と感じやすく、相対的に痛みが弱いところは「痛くない」と感じやすいという特徴があります。


実際にこういった反応が出ているということは、、、

「左肩のこりが解消された(気にならなくなった)」という意味合いもあります。

極端に鍼を怖がらずに、そして疑問があれば素直に鍼灸師に尋ねてみてください。

鍼灸師は「はり・きゅう」の専門家です。きっとお役に立てると思います。

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