患者さん主体の医療とは?患者主権主義から考える本当の医療の形。

昨今は「患者さん主体の医療(患者主権主義)」というフレーズが提唱されています。


以前は、医療パターナリズム(医療父権主義)といって、医師に決定権と責任があり、患者自身は医師の治療方針に従うべきと言われていました。しかし現在では、この考え方は否定されています。医療機関ではインフォームドコンセントという説明や同意の必要性が増えてきています。


では「患者さん主体の医療」とは実際どういうものなのでしょうか?


言葉通り患者さん自身に決定権があることはもちろんですが、治療方針を患者だけ(もしくは医療従事者だけ)が決めるというものではありません。治療方針の決定には、患者と医師をはじめとした医療従事者がお互いに寄り添いながら治療方針を決定していくことが必要不可欠となります。そして医療従事者は患者の心の声に耳を傾け、患者は医療従事者の専門的な意見を尊重しながら決定を行います。


一つの目標(患者利益追求:症状の緩和、環境の改善など)に向かって、一丸となって進んでいくことが重要です。


勘違いされやすい問題:

1) 患者自身が全ての治療方針を計画・提案・決定し、医療従事者が漫然と従う。

例:○○という方法が効くと友達から聞いたから、絶対にその方法をしてほしい。

ポイント:治療方針は医療従事者の専門的な意見や説明を聞いたうえで決定すべきです。ご自身が見聞きした情報をもとに相談することは良いことです。しかし、専門領域は専門家の意見も大切にしましょう。


2) 患者主体で決定したはずが、いつしかすべての責任は医療従事者まかせとなってしまう。

例:治せないのは医療従事者が悪い

ポイント:患者と医療従事者は一緒に登山をするチームのようなものです。患者の要請のもと一緒に方針を決めて、患者の決定のもと一緒に登っていきます。最善を尽くした結果がどうなるかは山を登ってみないとわかりません。しかし、すべての責任が医療従事者にあるわけではありません。


当院では、まず患者さんの主訴や悩みを聞いた後に、鍼灸療法が向いているか向いていないかを判断し、鍼灸療法で出来ること、出来ないことをお伝えします。その中で質問などがあれば適宜お答えし、最終的に納得頂いた上で鍼施術を行います。


現在お悩みの症状に、「鍼がよいのではないか?」そういった疑問がある場合は、お気軽にご相談下さい。

最新記事

すべて表示

平素は当院をご利用いただきありがとうございます。 夏季休暇を下記のとおり頂いております。 サイト内告知が遅くなり申し訳ございません。 夏季休暇中は、電話は繋がりませんが、メールは対応可能です。 何かありましたらメールにてご連絡下さい。 夏季休暇: 令和4年8月11日~18日

鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

私は「絶対に治します。」「絶対に治ります。」「すぐ治ります。」とは明言していません。中には、「よくない鍼灸師(施術者)だ」と感じる方もいるかもしれません。 よく「同じ病気で悩んでいる患者さんは来られますか?」という質問をされます。病気だけで一括りにすると「はい。来ます。」と答えが出やすいですが、患者さんが本当に聞きたい答えは「来るか?来ないか?」といった簡単なものではなく、「その方はどういった経過