男性鍼灸師と生理痛の話

女性スタッフしかいない施術所など女性向けのサービスが増えているように感じます。私が学生だった頃にもこういった求人は一定数あり、男性よりも女性鍼灸師の方が重宝される印象でした。鍼灸施術自体は力仕事ではないため、性差による働きづらさはあまりない印象です。


私自身は男性鍼灸師のため、女性特有の悩みである生理痛など女性特有の疾患を診る機会はあまり多くはありません。率直に言うと、あまり需要がないようです。時には、「女性のスタッフはいますか?」というような電話の問い合わせもあり、やはり同性に診てもらった方が安心という気持ちがあると感じます。たしかに、男性鍼灸師の場合は実際に生理痛を体験したこともすることもないはずですから「共感してもらえないのではないか?」という意見や「プライベートな話はしづらい、、、」という意見も納得です。


中には、「男性鍼灸師は女性特有の問題を体験したことがないから、施術自体できないのではないか?」「施術効果も変わるのではないか?」「今の担当者が男性鍼灸師だけれど、生理痛について相談しても良いか?」と様々な疑問もあるかもしれません。実は、実際に施術を行っている疾患の既往があるかどうか?という面で言えば、私に限らず多くの鍼灸師が「実際に施術を行っている疾患にかかったことがない」はずです。女性特有の疾患への施術が得意な男性鍼灸師もいるため、男性鍼灸師だから施術効果が低いということはありません。


生理痛に関しても鍼灸は一定の効果があると感じますが、果たして男性鍼灸師がどのように臨床に触れるのか?と疑問に思う方もいるかと思います。中には、「全く無縁で、、、」というケースもあるかもしれませんが、自分自身のパートナー(ガールフレンドや配偶者)に頼まれて施術をしていた(している)話もちらほら聞きます。その他、美容鍼灸や不妊鍼灸などを取り扱っている施術所に勤務してる男性鍼灸師であれば経験が豊富ではないかと感じます。


生理痛は、プロスタグランジンという痛み物質が影響しているといわれています。イブやロキソニンなど市販もされているNSAIDs(非ステロイドの痛み止め)はこのプロスタグランジンの合成抑制によって鎮痛を行っています。また、プロスタグランジンは炎症以外にも子宮収縮作用もあるため、持続する下腹部痛はこの子宮収縮が原因ではないか?と言われています。


下腹部痛には、腹筋上の硬結(こり)や圧痛点などの反応点や関係する経穴(ツボ)に鍼をしています。全身調整と併せて局所施術による筋緊張改善・局所循環改善などを行うことによって痛みが楽になる印象です。「EVE」の公式サイトにセルフケアのツボが紹介されていますので、下記のリンク先を参考にしてみて下さい。リンク先にも記載がありますが、一週間前からセルフケアを行うと良いとされています。

生理痛を和らげるツボ|生理痛のはなし|EVE(イブ)【エスエス製薬】 (ssp.co.jp)


鍼灸療法を試したいと来院される方の多くは「NSAIDsがあまり効かなかった→他に改善方法はないか→鍼灸療法はどうか?」という流れから受療を決めている印象です。鍼は怖いと感じる方はまずはホットパックやお灸などのセルフケアを試してみてはいかがでしょうか?


なお、当院では「他によい女性鍼灸師を紹介して頂けないか?」と言ったご相談を頂いた場合は、臨床経験豊富な女性鍼灸師の先生を紹介しています。ぜひ下記を参考にして下さい。


女性におすすめな鍼灸院:

〒234-0052 神奈川県横浜市港南区笹下2丁目25−3

北原鍼灸院 リンパ浮腫治療室

北原鍼灸院ご紹介 (xdomain.jp)

北原鍼灸院リンパ浮腫治療室 | 上大岡・永谷の鍼灸院 (shinq-compass.jp)

女性限定 / 女性スタッフのみ


最新記事

すべて表示

平素は当院をご利用いただきありがとうございます。 夏季休暇を下記のとおり頂いております。 サイト内告知が遅くなり申し訳ございません。 夏季休暇中は、電話は繋がりませんが、メールは対応可能です。 何かありましたらメールにてご連絡下さい。 夏季休暇: 令和4年8月11日~18日

鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

私は「絶対に治します。」「絶対に治ります。」「すぐ治ります。」とは明言していません。中には、「よくない鍼灸師(施術者)だ」と感じる方もいるかもしれません。 よく「同じ病気で悩んでいる患者さんは来られますか?」という質問をされます。病気だけで一括りにすると「はい。来ます。」と答えが出やすいですが、患者さんが本当に聞きたい答えは「来るか?来ないか?」といった簡単なものではなく、「その方はどういった経過