痛みとの向き合い方。正しい目標設定をすることが重要です。

慢性疼痛

怪我は治ったのに痛い、、、治ると思ったのにずっーと痛みが続いている、、、そのつらい症状は、もしかしたら「慢性疼痛(まんせいとうつう)」かもしれません。一般的には3ヶ月以上続く痛みを目安にする場合が多いですが、必ずしも時間経過によって定義されるものではありません。


国際疼痛学会の定義:

治療を要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疾患に関する痛み

慢性疼痛は、簡単にいうと、「一般的な経過を辿っていないもの(治るはずが治らない)=イレギュラー(普通ではない)」という状態です。自然治癒、または、標準治療で結果がよくなかったわけですから、「たいしたことないはず、、、」とは思わずに、じっくりとケアを行う必要があります。慢性疼痛は思っているよりもしぶとい状態です。とくに、中長期的にほおっておいたような場合は、思ったよりも悪くなっていることが多い印象です。


そのほかに、自己判断によるOTC薬(痛み止め)の不適切な使用や中長期的な乱用は副作用を誘発します。また、痛みを我慢し続けると「(中枢性疼痛)海馬に痛みが記憶される」として更なる悪化を招きます。

要求だけではなく目標設定を

「一回で治して欲しい。」「今すぐ痛みをゼロにして欲しい。」こういった思い(要求)をもつことはあるはずです。しかし、前述したように「慢性疼痛=治りづらい痛み」です。簡単に痛みがゼロになることはまれです。


まず考えるべきは、「(治りたい)要求」だけではなく、目標を設定し、この目標に近づいていくことが重要です。要求があっても現実的でなかったり、行動に移せなかった場合はよい結果が生まれません。


目標設定は自分のため

まずは以下のポイントを確認して下さい。


目標設定のポイント:

1)自分の目標はどこまでか?例:完治or痛みのコントロールor...

2)次にその目標は現実的か?

3)その目標に到達するためにはどうすべきか?


こういった目標設定は、「患者さんご自身」が「ご自身のために」行うものです。目標設定に当たって、医療従事者は専門的な立場から助言などのサポートしか行えません。そして、目標を設定したら、しっかりと「ご自身のため」に専門家の指導のもとケアに取り組んでください。


目標設定しているのは「自分自身」

当然ですが、定めた目標によっては、努力や根気が必要になります。


完治を目指しているのに、まったく通院コンプライアンスが守れていない、、、これでは期待したとおりの効果は望めません。中には、「なんで通院間隔を守らなければいけないんだ?」と詰め寄ったり、通院間隔を守れていないのに「なんでよくならないんだ。」と詰め寄る方もいます。


医療従事者(鍼灸師含め)は、病気になるきっかけを作ったり(そもそも病気になった状態で来る)、自分のために患者さんをむりやり通院させているわけではありません。あくまで患者さんの施術依頼や目標設定をもとに、通院間隔などを決めてアドヒアランス(参考サイト)に基づいた行動をとっているだけです。


施術所の門を叩いたのは患者さんご自身です。


さいごに

しっかり目標設定を行い、積極的な治療参加が重要です。時には忍耐が必要なこともあるかもしれません。もし質問や相談があるときは、「まあいいか。。。」と他人事にせず、担当者(医療従事者)に相談しましょう。


来院したのも患者さん自身。目標を設定するのも患者さん自身。そして、患者さん自身の定めた目標に向かって通院するのも患者さん自身です。全てご自身のためです。

最新記事

すべて表示

平素は当院をご利用いただきありがとうございます。 夏季休暇を下記のとおり頂いております。 サイト内告知が遅くなり申し訳ございません。 夏季休暇中は、電話は繋がりませんが、メールは対応可能です。 何かありましたらメールにてご連絡下さい。 夏季休暇: 令和4年8月11日~18日

鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

私は「絶対に治します。」「絶対に治ります。」「すぐ治ります。」とは明言していません。中には、「よくない鍼灸師(施術者)だ」と感じる方もいるかもしれません。 よく「同じ病気で悩んでいる患者さんは来られますか?」という質問をされます。病気だけで一括りにすると「はい。来ます。」と答えが出やすいですが、患者さんが本当に聞きたい答えは「来るか?来ないか?」といった簡単なものではなく、「その方はどういった経過