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皮膚へのタッチ刺激による頻尿セルフケア

ここ数年、定期的にNHKで鍼灸に関する番組が放送されるようになり嬉しく思っています。


覚えている方もいるかもしれませんが、ソマプレーンというエラストマー樹脂製のローラーが一度NHKで紹介されました。このローラーは「過活動膀胱の方向けのセルフケア用品(頻尿ケア)」で、就寝前に会陰部をやさしく刺激して頂くことで夜間頻尿を軽減できるとされています。


NHKでの放送直後にソマプレーンは入手困難となり、著者自身も潜在的需要の高さを考えるきっかけにもなりました。また、夜間頻尿の有症率は年齢と共に高まり、夜間転倒のリスク因子とも言われているため、可能であればコントロールしたほうがよいとされています。


はりには「痛い」「怖い」というイメージがあると思いますが、ソマプレーンの刺激は鍼とは違うため「痛みはありません」、無痛です。また、薬物療法との併用も可能なためメリットも大きいと考えます。ただし、会陰部を刺激するとなると抵抗がある方も一定数いらっしゃいました(※施術所内で会陰部への刺激をすることはありません)。著者としては、「約2分程度のセルフケアでトイレに起きる回数が少しでも減るのはいいことなんだけどな、、、残念。」と思ったものです。


その他、別の商品ですが、微細突起付のシール(ソマレゾン)をすね(足三里)に貼付をすると、運動後の血中乳酸濃度と心拍数の変化に影響を与えるといったこともわかっています。従来の置鍼に比べて擦過傷を作ることもないため、おすすめです。著者もソマレゾンを二重盲検で使用したことがありますが、アンケート結果を解析すると、被験者は「どれを貼付されているか」全くわかっていませんでした。それほど刺激感はないということです。



刺激がない場合、「本当に効いているのか?」と感じる方も中にはいるかもしれませんが、必ずしも「強い刺激≒効果がある」わけではありません。目的・方法に応じて、刺激量が変わることは往々にしてあります。逆に言えば、少ない刺激で効果が出るのであればそれに越したことはありません。もちろん、強い刺激が必要な場合は、強い刺激が必要です。

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