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  • 執筆者の写真三焦はり院

神経痛は早期から治療介入すべき。神経変性が起きると痛みが取れづらい。

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで下肢の神経痛(坐骨神経痛など)が起こる場合があります。原因は何らかの原因で神経の走行部位が狭窄し、神経が圧迫をうけることによる循環障害などが考えられます。


狭窄などで循環障害がおこると、神経がむくみ始めます。むくみが起きていると、運動麻痺や神経痛などが起きてきます。神経がダメージを受けている状態ですので、早期から原因となっている因子の除去や局所の循環を改善させてやる必要があります。


もし症状を放置して、神経の受けているダメージが深刻になってくると、栄養不全によって神経自体がやせ細って変性をしていきます。変性が起きてしまうと、原因因子を除去しても痛みが取れないといったことが起こってしまいます。


神経痛は、東洋医学的には「不通則痛(ふつうそくつう)」「不栄則痛(ふえいそくつう)」という言葉で表すことができます。経絡が通じていない、栄養がいっていないところは痛むという意味です。坐骨神経痛の経路は、膀胱経(下肢後面)と胆経(下肢側面)の走行に一致します。痛みの出ている部位がどちらの経絡かを判断し、最も神経近傍を刺激しやすい経穴(ツボ)を使います。


鍼療法では坐骨神経近傍まで鍼先を到達させることができます。鍼先が神経近傍まで到達すると強い触電感がおきます。これは得気(酸、重、麻、張)といって、効果の目安となります。得気が症状のある部位まで到達すると症状が改善しやすいと言われています。


保存療法が可能である場合、術後に痛みが残ってしまった場合、腰椎圧迫骨折などで骨は治ったが痛みが残ってしまった場合などは、鍼施術によって神経痛が改善する場合もあるため、服薬だけでなかなか改善しない場合は、検討されてみてはいかがでしょうか?

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