よく質問されるのは、「鍼をしたら絶対治りますか?」という言葉です。もっと直接的な言い方だと「こっちは安くないお金を払うんだから、鍼で治せるって保証して」と言われる場合もあります。
私は「安心して下さい。絶対に治ります。私なら治せます。」というタイプの鍼灸師ではありません。しかし自信がないから、、、または責任逃れで「絶対に治る・治せる」と断言できないわけでもありません。
患者さんの中には、どうしても「絶対に治る」「必ずよくなる」という言葉を聞きたい方が一定数いると思います。しかし残念ながら、医療において、「絶対に治る」「必ずよくなる」ということはほとんどありません。※治る例が絶対ないわけではない
もし、あなたが○○治療院に行ったとしましょう。上記の質問をして、こういった「絶対に治る」「私なら絶対に治せる」「うちに○○回通えば、治るよ」といった回答が得られた場合は、逆に「安心」すべきではありません。これは無責任から出た「絶対」の可能性もあるからです。
それでは、患者さんは不安の中、日々の治療や施術を受け続けなければならないのか?疑問に思われる方もいるかもしれません。しかし実は、医療の主体は「患者さん自身」なのです。
患者さんも自身の状況を「知る」こと、そして治療方法を「知る」ことによって、どういったことが期待出来るのか?どういった可能性があるのか?どういったリスクもあるのか?そういったことを「知る」ことによって、今後どうすべきかということがわかってきます。
そして、一度鍼灸院の門を叩いたのであれば、以下のポイントを一度確認して下さい。
ポイント:
1) 鍼をするとどういった結果が期待できるか?
2) どのような目的でどのようなアプローチをするか?
3) 一般的にどのような経過を辿るか?
4) 時間や費用面での負担はどれくらいか?
5) 論文など資料の有無etc...
様々なことを「知る」ことによって、「絶対に治るか治らないか」よりも「今後どうすべきか」ということがわかってくるはずです。もし、鍼灸が症状改善の助けになると感じた場合は、迷わず試してみましょう。そして、縁があれば当院へお越し下さい。相談だけでも可。
私は「絶対に治る・治せる」と無責任な事は言えないですが、「なんとかよくなって欲しい」一心で鍼を日々握っています。お気軽にお問い合わせ下さい。