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  • 執筆者の写真三焦はり院

転倒による思わぬ怪我はなるべく避けましょう。時には杖や歩行器も使ってリスク管理を。

廃用症候群

私事ですが、先日スポーツ中の事故で肘を負傷(剥離骨折・完全脱臼)してしまいました。現在2週間強経ちましたが、未だに肘周りが動かないように固定をしています。幸いなことに仕事は継続出来ていますが、固定が外れたあとはリハビリがあるはずですので、完治までにはまだ遠い印象です。また利き腕負傷ということで、日常生活にも不便さが残り、今一度「思わぬ怪我」について考えさせられたところです。


実のところ、不便さもさることながら、筋力の低下( 萎縮 )や、こわばり( 拘縮 )などが残り、本来太かったはずの右腕の方が細くなってしまいました。私自身は30代半ばですが、少し過信していたところもあり、こんなにも短時間で変化が大きいのかと驚かされました。


とくに高齢の方が受傷すると、筋力低下やこわばりが顕著にでやすく、いったん筋肉が細くなったり、こわばりが強く出る(廃用症候群 )と、元の状態に戻るためには相当の時間を要する印象です。また、年齢に応じて進行度合いは早くなります。


寝たきりのままでは、一日で約1〜3%、1週間で10〜15%の割合で筋力低下が起こり、3〜5週間を経過すると約50%に低下すると言われています。何らかの原因で運動を行わない状態が続くと、徐々に身体は衰えてしまいます。これを「 廃用症候群 」と呼びます。


廃用症候群 の悪循環

廃用症候群 の一番恐ろしいところは、悪循環を生じ、更なる症状悪化を引き起こすことです。


廃用症候群 の悪循環:

① 何らかの原因で動かなくなる

②体力や筋力の低下

③疲れやすくなる

④さらに動かなくなる


と①~④を繰り返すことになります。また、高度な筋萎縮などで十分な筋力(筋肉量)が残っていない場合、リハビリなどで負荷を与えても、筋力は簡単には戻らず、維持すらままならないといったことも起きてしまいます。また、拘縮 (関節自体が動かない)を起こすと、運動自体もままならないといったことが起きてしまい、回復の妨げとなってしまいます。


起こさないためには、まずは予防

日頃から運動を行い、体力作りをすることがまずが重要です。しかし、加齢に伴い、常に健康というわけにはいかないこともあります。もし、加齢や怪我などで歩行や立位の保持に不安を感じた場合は、杖や歩行器を使うようにしましょう。補助具を使うことによって、バランスが取りやすくなり、歩行距離や歩行速度が向上します。また、思わぬ転倒による2次的な怪我を防ぐことが出来るようになります。


一瞬の転倒による怪我は、長い入院生活やリハビリを強いられる原因となってしまいます。「転倒」を予防することが非常に重要です。地面にぶつけただけ、手を地面についただけで、無理な体勢で体をひねっただけでも、骨折や脱臼などに繋がってしまう可能性があり注意が必要です。


さいごに

思わぬ転倒などによる怪我だけは避けたいものです。寝たきりになると、筋力低下だけではなく 起立性低血圧や、静脈血栓症、誤嚥性肺炎や褥瘡などのリスクが上がります。


杖や歩行器に抵抗がある方もいるかと思います。昨今では、多機能のものや外観もパッと見では杖だとわからないオシャレなものも市場に出てきています。抵抗のある方は、そういったものを使用してみてはいかがでしょうか?

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