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鍼をすると筋力や柔軟性が戻る。怪我の予防や痛みの軽減に有効。

こういった経験はありませんか?

・鍼をした後は、家事をしていても腕が痛くならない

・鍼をした後は、靴下を履く動作が楽になった

etc...


一般的に鍼をすると、筋力や柔軟性が戻ると言われています。


鍼をすると筋力が戻る不思議

実は筋力が戻るといっても、鍼をすると筋肉の量がしだいに増えてパワーが出る(筋肥大)という意味ではありません。実際、鍼をしたからといって筋肉量が増えるということはありません。


筋肉が何らかの原因で疲労していたり(使いすぎなど)、硬くなっていたり、栄養されていない場合(血行不良など)は、ご自身が思っているよりも筋肉は最大限働かず、筋力が十分に発揮されません。


鍼をすると、血流量があがり、血中の乳酸などの疲労性の代謝物質などが減少したりします。そうすることによって「痛み」や「疲れ」からの回復が早まり、筋力を十分に発揮することが可能となります。


そのため、上記のように鍼をすると筋力や柔軟性が戻るといったことを実感することがあります。


鍼はスポーツや加齢による腰椎の変形などの予防にも有効

年齢とともに背骨が曲がってしまうことがあります。原因は様々ですが、「加齢による筋力の低下」「骨粗しょう症や年齢による骨の問題」「スポーツなどによる使いすぎ」などが背景となっている場合が多いといえます。また、相対的な筋肉量の関係や、ホルモンバランスの問題(骨粗しょう症など)を考えると、年配の女性の方がより注意をしなければいけないということがわかります。


変形に関しては、まずは予防することが重要です。基本的に一度起きてしまった変形は治りません。閉経後の骨密度の測定や、予防するために筋肉をつけること、そして最大限筋力を発揮し、重力や体重の重さに耐えられる体つくりを目指すことが大切です。


もちろん比較的年齢の若い30代40代の方も、スポーツや労働環境によって疲労がたまりやすいなどの悩みがある場合は、積極的にケア(鍼)を行い、思わぬ怪我や、変形などを起こさないようにすることも重要です。


スポーツ選手であれば、テニスの伊達公子選手が鍼を長年続けられていたそうです。高いパフォーマンスを維持するためには、ケアが重要だと言えます。


鍼はCOPD慢性閉塞性肺疾患による呼吸筋の疲れにも有効

COPD(慢性閉塞性肺疾患)をご存知でしょうか?中長期的な喫煙などを原因にしておこる疾病で、「呼吸がしづらい」「咳や痰が止まらない」といったことがおこります。一度こわれてしまった肺は治らず、上記の症状とつきあっていくこととなります。しかし、現代医療による治療にも限界があり、鍼灸などの代替医療による研究も行われています。


呼吸が苦しいからと言って胸式呼吸を続けると、さらに疲れてしまい、息切れなどをおこしやすくなります。京都大学の報告によると、鍼は息切れに有効ということがわかってきています。メカニズムとしては首周りや腹部の呼吸筋(胸鎖乳突筋、腹直筋など)に対し鍼をすることによって、疲弊した筋肉の筋力が回復し、呼吸が楽になるといわれています。


慢性閉塞性肺疾患(COPD)の労作時の息切れに鍼治療が有効:

http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120523_2.htm

科学的に証明されたCOPDの鍼治療:

http://www.ampo.jp/movies/vol39/


運動やストレッチなども取り入れて健康を増進しましょう

年齢の大小に関わらず、可能であれば運動やストレッチなどを行い、筋力アップや体幹バランスなどを鍛えましょう。そして疲労回復などには鍼などを取り入れて健康を増進していきましょう。


また、骨粗しょう症がある場合は、圧迫骨折などのリスクをさけるために、過度なストレッチや整体などの負荷は掛けないようにしましょう。

慢性的な腰痛がある場合などは早めの病院受診を!

慢性的な腰痛がある場合などは早めに病院など適切な医療機関を受診しましょう。整骨院や鍼灸院などではレントゲンなどによる高度な検査や、病気の診断は行えません。また、ホルモンバランスの異常による骨粗しょう症などを原因とした背骨の変形や骨折を防ぐためにも、適切な診療を受けて下さい。


そのほかに、変形性腰椎症(すべり症、ヘルニア、脊柱管狭窄症など)やそれに伴う神経痛なども鍼灸では保険適応症になっており有効です。骨の変形はなく筋・筋膜性の腰痛であっても、症状の緩和や改善を目的に鍼をすることも可能です。


最後に

最近では「予防」や「ケア」といった言葉を耳にする機会が増えてきました。しかし、多くの人が「予防」や「ケア」を実践しているかと言えば、まだまだ不十分であると言えます。まずは「大病を患ってから開始するケア」よりも「大病にならないようにする予防」を念頭においた生活を送ってみてはいかがでしょうか?

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