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  • 執筆者の写真三焦はり院

鍼を受ける回数は週何回?

鍼を受ける回数の目安

鍼を受ける回数は何回か?これは、一月に一回なのか?一週間に一回なのか?果たして何回なのか?疑問に思ったことはありませんか?鍼灸師や流派によっては異なるかもしれませんが、私の考えを述べていきたいと思います。


まず原則として、、、

1)研究に基づくこと

2)慣例に基づくこと

3)症状や体質に基づくこと


これが前提になって回数は決められているはずです。とくに研究に基づいた決定は重要です。効果があるという方法があっても、刺激量や刺激方法が同じでなければ意味がありません。例えるならば、二錠服用しなければいけない薬を、自己都合で飲まなかったり減らしたりするのと同じです。


次に鍼灸の特性上、研究報告がないものもあります。標準化しづらい伝統的鍼灸方法がこれにあたると思います。この場合は、研究よりも慣例(伝統的なもの)に基づいた考え方によって施術量などが決定されるはずです。


上記に1・2のとおりに行っても、症状や体質によっては効果があまり出現しなかったということはありえます。一般的には刺激量の面から考えて回数を増やすことが必要です。例えるならば、薬の量を増やすような感覚です。刺激量を増やすことによって効果が出現したり、または、期待したような結果に繋がるはずです。


素人判断はあまり好ましくない

上記のとおり、必要な刺激量によって施術回数は決められています。そのため、素人判断で回数を減らすことは本来得られたはずの結果から遠ざかってしまう恐れがあります。よくなるはずが、よくならなかった、、、ということが起こりうるということです。


また、人間の心理として、週二回受けてみてだめそうだから週一回に減らそうと考えることが多々あるはずです。しかし、先ほどお話したように、「二錠で効かないから一錠にしよう。」という考えと同じでおすすめしません。「回数を増やしてみる」ことをおすすめしています。


傷病のイメージだけで考えない

人によっては「傷病名から受けるイメージ」で「この傷病はすぐ治るもの。」と考えてしまう方がいます。よくあるものが、年齢とともに起きやすい五十肩(肩関節周囲炎)というものです。名前からはあまり長くかかるイメージが沸かないと思いますが、一般的には数ヶ月から数年かかってしまうと言われています。そのため、辛抱強く定期的なケアを続けていく必要があるわけです。「たかが五十肩なのに、なんですぐよくならない!」という考えは捨てましょう。


傷病がどういったものか?一般的な経過は?ご自身の体質は?年齢は?こういったことを無視せずにしっかりと理解すること。そして、専門家の意見(鍼であれば鍼灸師)の意見に耳を傾けながら、ときには相談しながら適切なケア(回数や刺激量)を継続していくことが重要です。


時には予防的考えも

症状が治まっても、定期的にケアを行ったほうがよい場合があります。加齢による腰椎の変形や関節症などは負担を軽減し痛みを起こさないことが重要です。


さいごに

鍼も薬のように、用法や用量を守ることが重要です。そして薬のことは医師や薬剤師に相談するように、鍼のことは鍼灸師に相談してみてください。

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