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高齢者にもおこるオーバーユーズ(使いすぎ)

オーバーユーズ(使いすぎ)で痛みなどの症状が出ている場合、適切なケアを行わないと症状が長引いたり、時に悪化します。では一体オーバーユーズとはどのようなものでしょう。そして、スポーツ選手や若い人に起こりそうなオーバーユーズは高齢者にも当てはまるのでしょうか?


加齢に伴う症状や傷病で何を思い浮かべますか?膝の痛みや腰の痛みはどうでしょう。実は、加齢に伴う変形性膝関節症や腰痛症の原因は、過体重と筋力不足です。若い時には問題がなくても、加齢に伴い筋力は低下し、支えられていた体重を支えられなくなり、膝や腰に負担がかかることで悪化していきます。これも一種のオーバーユーズと言えます。


高齢者の場合は、日常生活においてオーバーユーズとならないようにと過度に愛護的になる(動かなさすぎる)方がいます。じつは愛護的すぎるのもあまりよくありません。動かさないこと、使わないこと、必要以上にコルセットなどで常に固定をしているとさらに筋力が低下し、痛みの原因となってくるからです。実際に必要なケアは、まずはオーバーユーズとならないような健康な身体を作ることです。これが、いくつになっても筋力トレーニングが推奨されている理由の一つです。


身体を茶碗に、疲労や負担を水に例えると、オーバーユーズとは茶碗から水があふれている状態です。茶碗が大きければ少しの水ではあふれません。強い体をつくることによって茶碗の容量を大きくし、水を溢れないようになります。また、水自体が常に溜まっている状態を作らなければ、溢れづらくなるはずです。定期的なケアを行うことによって、水が溜まらないようになります。


オーバーユーズは決して若い人だけに起こる現象ではありません。肉体的な強さを超えてしまった場合、小さい負担でもオーバーユーズとなってしまうのです。いかに負けない身体を維持するのか(身体を作るのか)というのが大切です。こう考えると、若い人と同じかそれ以上に高齢者にも運動習慣が必要だと言えます。


痛み止めを飲むだけ、鍼を受けるだけではなく、適度な運動を併せて行ってください。痛みの緩和や予防に役立つはずです。

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