OTC医薬品を併用する場合は、健康保険二重利用になりません。

鍼の健康保険利用

鍼は原則自費となりますが、一部の傷病では健康保険利用が可能です。しかし、一般的には、「鍼=値段が高い」というイメージがあり、なかなか手が出しづらいという方も多いのではないでしょうか?


しかし、実際のところ健康保険利用による鍼の施術報酬は安価に設定されているため、自費のみの施術内容とは異なる場合がありますが、気軽に掛かれるようになっています。


自費による鍼灸は平均4000~5000円となっている場合がほとんどですが、健康保険利用の場合は、1540円~(10割)となっているため、1割で154円~、3割で562円~となっています。そのほかに実費で衛生材料費などが掛かる場合がありますが、おおむね500円~1000円程度が全体の実質負担額となります(当院の材料費は別途430円~460円)。


病院での併療不可だけど、、、

健康保険は、病院と病院以外(施術所)での重複した利用は不可となっています。そのため、湿布薬が出ているから、、、痛み止めが出ているから、、、といった場合は、鍼での健康保険利用が出来なくなります。


しかし、薬価の安い薬や、処方されている薬の量が少ない場合、そして、OTC医薬品(市販薬)として購入できる場合は、鍼の健康保険利用を検討してみてはいかがでしょうか?


ロキソニンなどのスイッチOTC医薬品は処方薬と同じ

OTC医薬品と処方薬では、内容量などが異なる場合がありますが、スイッチOTC医薬品の場合は、処方薬と同じです。スイッチOTC医薬品とは、元は処方箋が必要な処方薬であったものが、市販薬として販売されるようになったものです。


痛み止めで有名なロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)もスイッチOTC医薬品です。処方箋なしで調剤薬局で購入することが出来ます。もちろん薬効も同じです。※薬剤師の指導が必要


スイッチOTC医薬品などで代替できれば非常に安価

当然ですが、ロキソニンの湿布や内服薬のみで鍼の健康保険利用が不可となっている場合は、非常にもったいないといえます。スイッチOTC医薬品であるロキソニンSが12錠(6日分)で700円となっているため、これを1週間分と仮定し、1週間で2回鍼を受けた場合、自費と保険の差分は以下のとおりとなります。


例1)全国平均での比較

・自費の場合:鍼施術 4,500 x 2 = 9,000円 + 薬代など 合計9,000円~

・保険3割の場合:鍼施術 1,000 x 2 = 2,000円 + 700円 合計2,700円

・保険1割の場合:鍼施術 500 x 2 = 1,000円 + 700円 合計1,700円

差分は1週間で6,300~7,300円※処方薬代0円として計算


例2)当院での比較

・自費の場合(局所):鍼施術 2,000 x 2 = 4,000円 + 薬代など 合計6,000円~

・保険3割の場合:鍼施術 1,000 x 2 = 2,000円 + 700円 合計2,700円

・保険1割の場合:鍼施術 500 x 2 = 1,000円 + 700円 合計1,700円

差分は1週間で3,300~4,300円※処方薬代0円として計算


処方薬代を無視して、鍼の保険利用+ロキソニン(OTC)として計算しても、全国平均では、6,300~7,300円、当院では3,300~4,300円の差額が発生していきます。


1割負担の場合、1週間の薬代が33,000~73,000分(10割)を超えない場合は、鍼の方で健康保険を利用した方が安いと言えます。3割負担の場合は9.900~21,900円(10割)を超えない場合は同様の理由で鍼での健康保険の方が安いと言えます。


※市販薬の使用で違和感などが現れた場合は、医師や薬剤師へ相談をしましょう。


慢性疾患の場合は、鍼の健康保険利用も検討すべき

鍼施術を希望する方は、医科先行(病院での治療を経ている)の場合がほとんどです。高齢者の中には、薬の飲み合わせや副作用による問題から鍼を希望される方もいらっしゃいます。


慢性疾患に対し、鍼による症状改善や症状のコントロールを望む場合、前述のとおり健康保険利用が負担減へと繋がります。加齢とともに起きる脊椎の変形による痛み、五十肩や神経痛など痛みに関係するものは健康保険利用で鍼が受けられます。


最後に

鍼は高いから、、、というイメージを持たれがちですが、上手に利用することによって大幅な負担減が可能となります。興味のある方はご相談下さい。

最新記事

すべて表示

平素は当院をご利用いただきありがとうございます。 夏季休暇を下記のとおり頂いております。 サイト内告知が遅くなり申し訳ございません。 夏季休暇中は、電話は繋がりませんが、メールは対応可能です。 何かありましたらメールにてご連絡下さい。 夏季休暇: 令和4年8月11日~18日

鍼をすると、自律神経の副交感神経が優位になり「リラックス状態」になると言われています。そのため、鍼を刺したままベッドで安静にしている「置鍼・留鍼(ちしん・りゅうしん)」の最中には眠ってしまう方が多い印象です。よくカーテンの向こうからイビキが聞こえてきます。 「鍼を刺したままで痛くはないのか?」という質問を受けることがありますが、鍼が刺さった後は「するどい痛み」が持続することはありません。少しずーん

私は「絶対に治します。」「絶対に治ります。」「すぐ治ります。」とは明言していません。中には、「よくない鍼灸師(施術者)だ」と感じる方もいるかもしれません。 よく「同じ病気で悩んでいる患者さんは来られますか?」という質問をされます。病気だけで一括りにすると「はい。来ます。」と答えが出やすいですが、患者さんが本当に聞きたい答えは「来るか?来ないか?」といった簡単なものではなく、「その方はどういった経過