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  • 執筆者の写真三焦はり院

セルフケアで肩こり改善。揉みすぎ注意。

現在、携帯電話やパソコンの使用や、長時間連続したオフィスワークのせいもあり、肩こりに悩まされている方が少なくないと思います。

 

私たちは二足歩行ですから、重たい頭を首で支え、重たい腕を肩からぶら下げた状態で生活をしています。この体勢はとても負担が掛かります。このようなハンディキャップがある状態で、なおかつ同じ姿勢でディスクワークをしていると、首こりや肩こり、腰背部が痛くなってくるのは当然です。なかには、頭痛までしてくるなんて方もいると思います。とくに女性で、元々なで肩の方であったりする場合は注意が必要です。腕や手まで痺れたりなんてことになったりします。

 

肩こりの改善としては、まず、長時間同じ姿勢でいることをやめてください。なかには、仕事だから仕方が無いという方もいるとは思いますが、一時間に一回でも、一分でも、首を休めてください。ストレッチをすることも良いと思います。

 

もし誰かに肩を揉んでもらう場合は、まず仰向けに寝転びましょう。立っている状態ですと、首や肩や背中に力が入ってしまいます。われわれは重力に逆らっているわけですから、どうしても力が入ってしますのです。そうなると、揉みたい筋肉を十分に揉んでもらえないといったことが起きてしまいます。また、力いっぱい揉んでもらうというのもNGです。なかには「ちょっと痛気持ちいいほうがいい!」という方もいると思いますが、「気持ちいい」場合はよいですが、「痛い」場合は、筋緊張を誘発してしまう可能性もありますので気をつけてください。過度に緊張すると血流量が減ってしまいますので、疲れがとれません。期待とは裏腹にひどい揉み返しがやってくるかもしれません。

 

揉んであげる方は、揉まれる方の頭側に位置して、首の下や肩の下に掌を差し入れ、指で筋肉を持ち上げるようにして揉んであげましょう。緊張の取れた筋肉は、指だけの力でも十分に揉むことができます。

 

もちろん、病院で検査・治療をしたり、鍼灸治療にいったり、整骨院で電気を流したりといったことも重要です。しかし、健康を増進するためには、日々のセルフケアも心がけていくことが重要であるといえます。また、「どうしても疲れがとれない」とか、「痺れが出た」などの気になる症状がある方は、リラクゼーションマッサージなどよりも、病院・クリニックの受診をお勧めいたします。

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