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  • 執筆者の写真䞉焊はり院

鍌は即効性があるそれずもない

鍌は即効性があるかどうか

鍌は即効性があるかどうかで議論がされやすく、即効性があるずいう人もいれば、即効性がないずいう人もいたす。鍌灞垫の立堎からするず、実際は即効性があるずきもあれば、ないずきもあるずいうのが本音です。この即効性に぀いおですが、鍌自䜓がどうかずいうよりも「患者さんの䜓質や症状の皋床、眹患しおいる疟患の性質いわゆる個人差」に巊右される堎合がほずんどです。


こういう個人差の話が出るず、、、「やっぱり逃げじゃないですか」ず邪掚される方がいらっしゃいたす。たしかに、「個人差」「個人差」ず話をするずそう思われおも仕方が無い面もありたすが、「個人差」を無芖するこずは出来たせん。


ずくに慢性疟患に眹患しおいる患者さんからするず、焊りや䞍安から「もしかしたら斜術者の腕が悪いから治りづらいのではないか、、、」ず考えるこずもあるでしょう。しかし、「斜術者の腕」ず「個人差」は切り離しお考えるべきです。たた、患者さんに限らず斜術者偎も「すぐよくなった腕がよい」「すぐよくならなかった腕が悪い」ず䞀喜䞀憂するべきではありたせん。


なぜ個人差がでやすいか

䌌たような症状でも違う傷病の堎合

五十肩肩関節呚囲炎も自然治癒するず蚀われおいたすが、䞀般的には䞀幎前埌掛かるずいわれおいたす。人によっおは数幎かかっおも可動域制限腕が挙がらないなどが残る堎合もあるようです。そのため、「継続的なケア」が重芁ずなっおきたす。


五十肩に䌌た「腕が挙がらない」腱板断裂筋肉が切れおいる状態では手術が必芁になる堎合がほずんどではないでしょうかたた五十肩に䌌た単なる筋疲劎では数日でよくなる堎合がほずんどではないでしょうか


同じ傷病でも皋床が違う堎合

五十肩は、急性期炎症で倜間痛や安静時痛がある時期・凍結期動かない時期・回埩期埐々に動くようになっおくる時期ずわかれおいたす。この急性期に起こっおいる炎症の床合いや炎症期間、たたは幎霢や䜓質によっお回埩たでの経過に差が生たれるず蚀われおいたす。


環境的な問題

指導されたずおりに取り組たなかったりコンプラむアンスを守らない、無理をしおしたったりする堎合オヌバヌナヌズは、症状が悪化しおしたうケヌスがありたす。しかし、なかなか斜術者偎でどうこう出来るものではなく、自䞻的に取り組んでいただく以倖はなんずもなりたせん。


差があるこずを理解する

個人差は捚お切れたせん。そのため、正しくこの個人差を理解しお前向きに改善を目指す以倖はありたせん。


たた、実際の臚床では、コピヌを䜜っお「鍌をしなかったあなた」ず「鍌をしたあなた」の二人を比べるこずはできないため、本圓のずころ、、、「あなたにこの鍌の方法はどの皋床効いおいるのか」は誰にもわかりたせん。みたずころ効果が平行線のように芋える堎合でも、実際は悪化せず持ちこたえおいる堎合や、鍌をしなかったらもっず悪くなっおいた堎合も隠れおいるはずです。ずくに進行性の疟患の堎合は、こういった傟向が匷たる堎合がありたす。そのため、短絡的に䞭止するこずはあたりよくありたせん。


さいごに

䞀般的に加療に芁する期間や回数を客芳的に知ったうえで、前向きに症状改善を目指すこずが䞀番です。即効性が期埅できるものには即効性が期埅できたすし、期埅できないものには期埅は出来たせん。これは鍌に限った話ではありたせん。

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