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​坐骨神経痛

  1. 変形性腰椎症や梨状筋症候群等によって発症する。

  2. ​主に臀部から下肢後面または側面へ放散する触電感・痛み・脱力感。

​治療戦略

  1. 基礎となる疾患に準じた加療。

  2. ​坐骨神経へのアプローチ。

施術内容

  1. 変形性腰椎症:腰椎近傍に刺鍼

  2. 梨状筋症候群:梨状筋に刺鍼

  3. ​神経痛:坐骨神経近傍に刺鍼

ポイント

  1. 梨状筋症候群の場合は、筋緊張緩和後に著効しやすい。

  2. 変形性腰椎症の場合は、保存療法を選択する場合、継続加療が基本となる。

  3. 腰椎の変形自体は、鍼や徒手療法等の保存療法では治らない。

  4. 失禁などの泌尿器症状が出現した場合は、手術適応となる可能性が高まる。

  5. ​オーバーユーズが原因の場合は、環境改善をしない限り再発がしやすい。

アドバイス

  1. 坐骨神経痛は「疾患」ではなく「症状」の為、基礎となる疾患によっても経過は異なります。一般的に急性の梨状筋症候群の場合は回復しやすく、加齢に伴う変形性腰椎症の場合は、継続加療となる可能性が高まります。

  2. 神経損傷の程度によっては、絞扼が解かれた後も症状が改善しないことがあるため、悪化させないことが大切です。

  3. 日頃から適度な運動、十分な食事を習慣づけ等、アンチエイジング(抗加齢)を心掛けることで予防の可能性が高まります。肥満であれば体重を減らし、痩せであれば筋量を増やすことも大切です。

  4. ​オーバーユーズ(労働・運動)によっても、変形性腰椎症や梨状筋症候群が生じる可能性が高まるため、注意が必要です。

  5. 脊椎の変形は、骨粗鬆症が原因の可能性があります。とくに閉経後の女性は注意が必要です。また、骨粗鬆症がある場合、強い圧迫(ボキボキ整体、スラスト法など)によって脊椎損傷や脱臼が生じる可能性があります。ご注意ください。​

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