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  • 執筆者の写真三焦はり院

保険鍼灸の上手な利用方法とは?。一部自費負担での混合も可。

当院でも健康保険による鍼灸が受けられます。対象は特定6傷病のみとなりますが、当てはまる場合は、ぜひご相談/ご利用下さい。


料金は10割で、、、

・初検料:1,610円

・はり1術:1,540円

・電療料:30円

・施術報告書交付料:300円※6ヶ月に一度程度

となります。


対象となる特定6傷病は、、、

・神経痛

・リウマチ

・腰痛症

・五十肩

・肩腕症候群

・頸椎捻挫後遺症

・その他:保険者(組合)判断によるもの。例:膝関節症etc...


保険鍼灸を受ける上での注意点がいくつかあります。

1) 病院など(按摩マッサージ、整骨院)で同一傷病や部位への併療不可

 例:鍼灸を保険利用して、病院でも保険利用して湿布や薬が欲しい場合などは不可。

 →保険鍼灸利用中は、病院で湿布や薬を保険で貰わない。

2)要医師の同意書

 ※6ヶ月毎に同意書が必要。

 →当院から紹介も可能です。

3)原則として償還払い(窓口での一旦立替払い)

 ※一部受領委任(窓口負担割合のみ)

 →書類は当院で揃えます。※要事前相談


原則的な考え方としては、、、

「現代医療による治療成績が著しくなかった → 保険による代替医療(鍼灸)の実施」

となっています。

そのため、上記のように、、、

①医師の同意書(鍼灸実施を認める旨)

②併療不可(同意に基づく実施のため)

となるわけです。


複雑なように見えますが、どのような場合に保険鍼灸を利用すべきでしょうか?

1) 薬や湿布で痛みが取れない神経痛などで鍼を試してみたら良く効いた。

2) 骨や神経に異常がないが、スポーツなどをしていて腰痛の持病がある。定期的にメンテナンスをしたい。

3) 五十肩などで湿布や薬は必要ないが、鍼をすると可動域制限や痛みが取れやすい場合。

etc...


現代医療的方法で治療成績が著しくない場合、鍼灸を試してみるというのも一つの方法です。そして鍼灸によって症状が改善しやすい場合は、健康保険利用による鍼灸にシフトしていくことも一つの賢い選択となります。


ただし、特定6傷病の中で、リウマチだけは、ほとんどの場合は薬が必要です。リウマチの適応だけは難しいといえます。


保険鍼灸では、病院の医療保険と違い、「混合(保険+自費)」が可能です。保険鍼灸では料金などの制限があるため、フルサービス(自費鍼灸)とはいきません。そこで、一部を保険利用にすることによって、通常よりもお安く自費鍼灸を受けることができます。


書類や手続きなどは個別に対応する必要がありますが、横浜市の国保加入者の場合は、書類2通と領収書だけで支給申請が可能です。お気軽にご相談下さい。対面相談希望の場合は、事前予約した上で、保険証を持参して下さい。

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