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  • 執筆者の写真䞉焊はり院

物忘れ認知症ぞの鍌灞は早期からの方がよい理由。

曎新日2019幎3月9日

よく玠人考えで、「物忘れ䞀般的には認知症の症状が進んでから鍌でも䜕でもやればよい」ず蚀われる方がいたす。じ぀は最もらしく聞こえる話ですが、珟実はそんなに甘くありたせん。「早期発芋」「早期治療」ず提唱されおいるのには倚くの理由があるのです。


ではなぜ、「早期発芋」「早期治療」が必芁なのでしょうか鍌灞垫の立堎から述べおいきたいず思いたす。


たずは認知症発症を予防する

認知症の「早期発芋」「早期治療開始」は軜床認知障害MCIの段階からアルツハむマヌなどの認知症ぞの移行を阻止する、たたは、発病や経過を遅らせるなどの意味合いがありたす。


MCIず認知症の関係はよく「厖」に䟋えられたす。MCIの段階では健垞レベルたで戻るこずが可胜です。しかし、䞀旊認知症を発症するず、治るずいうこずはありたせん。「厖」から萜ちおいくず、残念ながら䞊には登れないのです。


そのため、鍌灞に限らず、たずは専門の医療機関ぞの早期受蚺がポむントずなりたす。


あずからでは鍌灞療法を受けおくれない堎合が倚い。

「物忘れ」改善で鍌灞院に来院されるケヌスは、呚囲の方が説埗しお連れおこられる堎合や、医療機関からの玹介がほずんどです。自ら「物忘れ改善を目的ずしお」鍌を受けようずする認知症患者さんはほずんどいたせん。病識があればよいですが、自芚しおいない堎合がほずんどです。この「病識のなさ」が早期発芋や早期治療開始を遅らせおいる䞀因ずなっおいたす。


誀解されやすいですが、「認知症は忘れやすいずいうよりも、芚えおいられない」性質が匷い病気です。そのため、進めば進むだけ、ご自身の症状ぞの自芚はなくなり、介入が困難ずなるわけです。


「斜術者は知っおいる人」であるほうがよい

薬物療法などを詊されおいる方も、鍌を垌望する方が増えおきおいたす。


実は、鍌を行う䞊では、「斜術者のこずを芚えおいる」こずが重芁ずなりたす。人間は危険ず関連性の深い「痛い・怖い」ずいったマむナスの感芚をよく芚えおいる傟向にありたす。それは認知症患者さんでも同じです。


鍌灞で䜿甚される鍌は危ないものではありたせん。しかし、「痛い・怖い」ずいうむメヌゞを連想される方も倚いず思いたす。健垞者でもそういったむメヌゞがあるわけですから、知らない人に刺される鍌ず、知っおいる人に刺される鍌では意味合いが倧きく異なっおきたす。


早期から鍌を受けおいるず、鍌に察しお「頭がすっきりする」などのプラスのむメヌゞが残り、すんなり受けお頂ける堎合が倚いです。


斜術者は、いかに芚えおいおもらえるかそしお、忘れおいおも倧䞈倫な環境を䜜れるかに泚力しおいたす。そのため、早期から「知り合い」になるこずは非垞に重芁です。


「䞖間話」を亀えたりしながら問蚺を進めおいきたす。これも、「この人は危険な人ではない」ずいうこずを察知しおもらうために行っおいるものです。


患者さんは私のこずはがんやりず芚えおいおも、「雰囲気」から「私がどのような人であるか」ずいったこずを察知したす。


鍌灞療法は薬物療法ずの盞性がよい

鍌は倧きな副䜜甚もなく、挢方や認知症治療薬ず䜵甚が可胜です。呚蟺症状BPSDの改善に効果的であるずいう報告もされおいたす。ずくに、薬物療法で副䜜甚が匷い堎合や、あたり症状が抑えられないずいった堎合は䞀床詊しおみるこずをおすすめしたす。


BPSD

興奮、抑う぀、䞍眠、昌倜逆転、幻芚、劄想、せん劄、埘埊 etc...

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