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XING NAO KAI QIAO METHOD

-STUDIES-

・醒脳開法に関連する研究論文のアブストラクトを日本語に翻訳しました。

1) “醒脑开窍”针刺法治疗中风病 9005 例临床研究

(醒脳開竅法による脳卒中9005例治療の臨床研究)

アブストラクト:※一部本文中より追加

目的:脳卒中に対する醒脳開竅法の治療効果の検討。

方法:病棟部の脳卒中後遺症患者9005例。男性6029例、女性2976例。年齢は19歳から87歳。脳出血3077例、脳梗塞5928例。初回発症6765例、2回以上発症2240例。病歴は2時間から2年まで。仮性球麻痺521例。醒脳開竅法を3~5クール(1クール10日)実施し、併発した諸症状には加減配穴を行った。効果判定にはScandinavian Stroke Scaleを用いた。

結果:

(1)全体:

全体9005、 治癒5337例(59 .27%)、著効2085例(23.15%)、有効1453例(16.14%)、無効40例(0 .44%) 、死亡9例(1.0%) 総有効率8875例(98 .56%)

(2)脳出血と脳梗塞:

①脑出血 全体3077、治癒1755例(57.04%)、著効811例(26.36%) 、有効464例(15 .08%)、無効 11例(0.36%)、死亡36例(1 .17%)、総有効率3030例(98 .48%)

②脑梗塞 全体5928、治癒3582例(60.42%)、著効1274例(21 .49%) 、有効989例(16 .68%)、無効 29例(0.49%)、死亡54例(0 .19%)、総有効率5845例(98 .59%)

(3)脳卒中+仮性球麻痺:

全体521例、治癒337例(64 .68%)、著効101例(19.39%)、有効75例(14.40%)、無効6例(1 .15%)、死亡2例(0.38%)、総有効率513例(98.47%)

(4)比較

脳出血と脳梗塞の2群間比較では統計学的有意差はみられなかった(P >0 .05) 。醒脳開竅法は脳出血、脳梗塞、仮性球麻痺にかかわらず効果を発揮し、有効率は98%を超えた。

参考文献:石学敏. "醒脑开窍"针刺法治疗中风病9005例临床研究[J]. 中医药导报, 2005, 11(1).

2) 醒脑开窍针刺法治疗丘脑痛:随机对照研究

(醒脳開竅法による視床痛の治療:ランダム化比較試験)

アブストラクト:

目的:醒脳開竅法とプレガバリン(リリカ)による視床痛に対する効果の差および患者の血漿P物質(SP, 痛み物質)と脳内オピオイド(ベータエンドルフィン, β-EP, 中枢性鎮痛物質)の含有量への影響の比較。

方法:64名の患者をランダムに鍼治療群と投薬群に分け、各群32名づつとした。各群ともに現代医療の治療規則に基づき、投薬群はプレガバリン(リリカ75mg(カプセル)を毎日2回服用、鍼治療群は醒脳開竅法を用い、主穴:水溝、内関、三陰交とし、上肢疼痛には患側の極泉、尺沢、合谷を、下肢疼痛には患側の委中、足三里を、頭痛には両側の風池、完骨、翳風を加え、毎日2回の鍼治療を週6日とした。各群ともに8周間治療を行った。各群の治療前、治療4週、8周後およびフォローアップ時(治療終了後3ヶ月)に簡略化McGill疼痛スコア(SF-MPQ)、血漿SP及びβ-EPの変化を計測し、各群の臨床効果を評価した。

結果:

1) 鍼治療群治療4週後の有効率は50.0%、投薬群は46.9%(P>0.05, 統計学的有意差なし)、治療8周後、フォローアップ時は鍼治療群の有効率は90.6%、84.4%、投薬群は65.6%、40.6%(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)であった。

2) 治療4週後、8周後、フォローアップ時の鍼治療群における疼痛スコアは治療前と比較し明らかな低下を認めた(ともにP<0.05, , 統計学的有意差あり)。 治療4週後、8周後の投薬群における疼痛スコアは治療前と比較し明らかな低下を認めた(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)。治療8周後およびフォローアップ時、鍼治療群の疼痛スコアは投薬群に比べて低かった(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)。

3) 治療4週、8周後の血漿SPの含有量は各群ともに治療前と比較し低下を認めた(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)。血漿β-EPの含有量は治療前と比較し上昇を認めた(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)。治療8周後、鍼治療群患者の血漿SP含有量は投薬群患者と比較して明らかな低下が認められた(P<0.05, 統計学的有意差あり)。また鍼治療群の血漿β-EP含有量は投薬群と比較して明らかな上昇が認められた(ともにP<0.05, 統計学的有意差あり)。

結論:醒脳開竅法は視床痛患者の臨床症状緩和に有効であり、プレガバリン(リリカ)よりも効果が高い。また治療効果は一定しており、持続効果も優れている。そして、血漿β-EPの含有量の上昇、血漿SP含有量の低下作用が認められた。

参考文献:李雅洁, 田浩, 安丽, et al. 醒脑开窍针刺法治疗丘脑痛:随机对照研究[J]. 中国针灸, 2017(1).

視床痛
パーキンソン病
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